約8年程前から担当させていただきました。
それまでは、両下肢の麻痺のため、両足首に装具をつけて杖を使用して歩行されていました。
私が担当した後は、装具は外して歩行が可能。その半年後には車の運転も再開することができました。
多発性硬化症について簡単に解説します。
多発性硬化症とは?症状・原因・リハビリまでやさしく解説
「多発性硬化症(MS)」という病気を聞いたことはありますか?
名前は難しそうですが、実は脳や神経の“伝達トラブル”が起こる病気です。
厚生労働省が指定する難病の一つです。
この記事では、できるだけ専門用語を使わずに、わかりやすく解説していきます。
多発性硬化症ってどんな病気?
多発性硬化症は、
脳・脊髄・視神経などの中枢神経に炎症が起こる病気です。
ポイントはここ👇
- ・神経の「電気コード」にトラブルが起こる
- ・情報がうまく伝わらなくなる
- ・症状が「良くなったり悪くなったり」を繰り返す
神経のイメージで理解しよう
神経はよく「電気コード」に例えられます。
- ・中の線 → 情報を伝える部分
- ・外のカバー(髄鞘) → 絶縁して守る部分
多発性硬化症では、このカバー(髄鞘)が壊れてしまうことで、
👉 電気が漏れる
👉 伝達が遅れる・途切れる
つまり、体への指令がうまく届かなくなるのです。
主な症状(人によってバラバラ)
症状は非常に個人差がありますが、代表的なものは以下です。
よくある症状
- ・手足のしびれ
- ・力が入りにくい(麻痺)
- ・ふらつき・歩きにくさ
- ・視力低下(視神経炎)
- ・疲れやすさ(強い倦怠感)
- ・暑さに弱い
👉 ポイント
**「症状が日によって変わる」**のが特徴です。
なぜ起こるの?(原因)
はっきりした原因はまだ解明されていませんが、
👉 自分の免疫が自分の神経を攻撃してしまう(=自己免疫疾患)
と考えられています。
病気のタイプ
多発性硬化症にはいくつかのタイプがあります。
① 再発寛解型(最も多い)
- ・悪くなる(再発)
- ・良くなる(寛解)
を繰り返す
② 進行型
- 徐々に症状が進むタイプ
👉 最初は軽くても、長い目でのケアが重要です。
治療はできるの?
完全に治すことは難しいですが、
👉 進行を抑える治療
👉 再発を減らす治療
が行われます。
主に
- ・薬物療法
- ・再発時の点滴治療
などが中心です。
リハビリの役割(ここが重要)
多発性硬化症では、リハビリがとても大切です。
なぜなら👇
👉 症状が変動する
👉 動ける時期に能力を維持する必要がある
リハビリでできること
- ・歩行能力の維持・改善
- ・バランス訓練
- ・疲労管理(オーバーワーク防止)
- ・日常生活動作(ADL)の練習
特に大事なポイント
👉 「頑張りすぎないこと」
多発性硬化症の方は
疲労で一気に症状が悪化することがあります。
そのため
- ・休憩をこまめに入れる
- ・体調に合わせて調整する
といった**“調整力”が重要**です。
よくある誤解
❌ 動かないほうがいい?
→ 逆です
👉 適度に動くことが大切
ただし
👉 無理をすると悪化する
このバランスが重要です。
まとめ
多発性硬化症は、
- ・神経の伝達がうまくいかなくなる病気
- ・症状が変化しやすい
- ・長期的なケアが必要
そして何より大切なのは👇
👉 「その人に合ったペースでのリハビリ」
です。
ここまでは、一般的に言われている内容です。
担当していた方は、頑張りすぎて、
足の筋肉がガチガチの状態 → 動けなくなる
という状態を繰り返して、入院して点滴治療を繰り返している状態でした。
しかし、介入することで、筋肉が柔らかくなれば足首が動くようになってきました。
それから外来で週1回のフォローを続けて、装具を外すことができ車の運転も再開することができました。
私が担当する前は入退院を繰り返していましたが、担当後は入院治療が必要なくなりました。
全ての人に当てはまらないとは思いますが、
神経難病でも、リハビリ次第で変わることが証明された方です。
それまでは、入退院を繰り返しながら、徐々に悪化していく認識でしたが、
この方は、むしろ生活の質(QOL)が改善しました。
転居に伴って、リハビリを提供することができなくなり半年、
膝の痛みがあったりと、リハビリは必要だなと思う反面、
それでも入院せずに済んでいるので、自己管理も大切だと感じています。
最後に
もし、
- ・最近しびれや歩きにくさが気になる
- ・退院後のリハビリに不安がある
- ・病院のリハビリ時間だけでは足りない
そんな方は、一度ご相談ください。
👉 あなたの体調や生活に合わせたリハビリをご提案します。
👉 相談のみでも対応可能です。
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