「起こすたびに腰が痛い…」
「移乗介助が怖くなってきた…」
「自分の腰が限界だけど、誰にも頼れない…」
脳卒中やパーキンソン病などの後遺症を抱える方のご家族から、このような声を聞くことは少なくありません。
介護をしていると、
- ・ベッドから車椅子への移乗
- ・トイレ介助
- ・着替え介助
- ・歩行介助
など、身体を使う場面が毎日のようにあります。
ご家族は大切な人を支えたいという思いで頑張っています。
しかし、その頑張りが積み重なり、
「介護者自身が体を壊してしまう」
ことも少なくありません。
今回は、「介助で腰が限界…家族が倒れる前に」というテーマで、介護する側の身体を守るために大切なことをお伝えします。
介護者の腰痛は珍しいことではない
介護をしているご家族の多くが、腰痛を経験するといわれています。
特に、
- ・移乗介助
- ・起き上がり介助
- ・オムツ交換
- ・入浴介助
では腰への負担が大きくなります。
腰痛は一度悪化すると、
- ・介助が辛くなる
- ・介護への不安が増える
- ・外出や仕事に影響する
など、生活全体に影響します。
そして最悪の場合、
介護者自身が通院や治療を必要とする
ケースもあります。
なぜ介助は腰に負担がかかるのか?
介助では、
「人の体重を支える」
必要があります。
例えば、体重60kgの方を抱え上げる場面を考えてみましょう。
実際には全体重を持ち上げていなくても、
介助する人の腰には大きな負荷がかかっています。
さらに、
- ・中腰姿勢
- ・身体をひねる動作
- ・急な動きへの対応
が加わることで、腰への負担はさらに増加します。
特に、
腰だけで持ち上げる介助
は、腰痛の大きな原因になります。
「抱え上げる介助」が腰を痛める理由
ご家族の介助でよく見られるのが、
「転ばせないように抱え込む」
介助です。
もちろん、その気持ちはとても自然なものです。
しかし、
- ・脇の下を持って引っ張る
- ・腰だけで持ち上げる
- ・無理やり立たせる
といった介助は、
介助者にも本人にも大きな負担になります。
実際には、
介助する人が頑張るほど、腰を痛めやすくなる
ことがあります。
介助は「力」ではなく「方法」が大切
介助というと、
「力が必要」
と思われることがあります。
しかし実際には、
介助技術や身体の使い方
の方が重要です。
例えば、
- ・本人の残っている力を活かす
- ・重心移動を利用する
- ・身体を近づける
- ・ベッドや椅子の高さを調整する
だけでも、介助の負担は大きく変わります。
介助は、
“持ち上げる”のではなく、“動きを引き出す”
という考え方が大切です。
「全部やる」が本人の機能を下げることも
ご家族は、
「危ないから手伝おう」
「早く終わらせてあげよう」
と思うことがあります。
これは当然の気持ちです。
しかし、
必要以上の介助が続くと、
本人の
- ・筋力低下
- ・活動量低下
- ・自信の低下
につながることがあります。
すると結果として、
さらに介助量が増え、
ご家族の負担も大きくなります。
つまり、
本人の力を活かすことは、家族を守ることにもつながる
のです。
介護者が倒れるとどうなる?
介護は長距離走のようなものです。
無理を続けると、
- ・腰痛
- ・肩痛
- ・睡眠不足
- ・ストレス
- ・介護疲れ
が積み重なります。
そして、
介護者が倒れてしまうと、
本人の生活も大きく変わってしまいます。
実際に、
「自分が腰を痛めて初めて限界に気づいた」
というご家族も少なくありません。
だからこそ、
介護者自身の健康を守ること
は、とても大切なのです。
一人で抱え込まないことが重要
介護をしていると、
「家族だから頑張らなければ」
と思う方も多くいらっしゃいます。
しかし、
介護は一人で抱え込むものではありません。
活用できる支援には、
- ・訪問リハビリ
- ・通所リハビリ
- ・デイサービス
- ・福祉用具
- ・ケアマネジャー
などがあります。
「頼ること」は決して悪いことではありません。
むしろ、
長く介護を続けるために必要な選択
です。
環境を整えるだけでも負担は減る
介助負担を減らすためには、
環境調整も重要です。
例えば、
- ・手すりの設置
- ・ベッドの高さ調整
- ・滑りにくい床環境
- ・移乗しやすい椅子
などです。
環境が変わるだけで、
介助のしやすさは大きく変わります。
リハビリは「家族のため」でもある
リハビリというと、
本人のためのものと思われがちです。
しかし実際には、
リハビリによって
- ・立ち上がりやすくなる
- ・歩きやすくなる
- ・移乗しやすくなる
ことで、
ご家族の負担軽減にもつながります。
つまり、
リハビリは本人だけでなく、
家族の生活を守るための支援
でもあるのです。
まとめ
介護を続けるためには、
本人の身体だけでなく、
介護するご家族の身体を守ることも重要です。
腰痛や疲労を我慢し続けると、
- ・介護負担の増加
- ・身体機能の低下
- ・精神的ストレス
につながることがあります。
大切なのは、
- ・一人で抱え込まないこと
- ・正しい介助方法を知ること
- ・環境を整えること
- ・支援を活用すること
です。
家族が倒れる前に、相談する。
それも、とても大切な介護の一つです。
ご家族の負担軽減も含めたリハビリを行っています
当施設では、
- ・脳卒中後遺症
- ・パーキンソン病
- ・歩行障害
- ・バランス障害
- ・上肢機能障害
などに対して、
本人の機能改善だけでなく、
ご家族の介助負担軽減
も大切にしています。
- ・移乗方法のアドバイス
- ・自宅環境の相談
- ・生活動作の練習
- ・ご家族への介助指導
などを通して、
「本人も家族も生活しやすい環境づくり」
をサポートしています。
「介助で腰が限界…」
「どう介助したらいいか分からない」
「退院後の生活に不安がある」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
当施設では、一宮市を中心に、自費リハビリを通して生活を支えるサポートを行っています。
本人だけでなく、ご家族も安心して暮らせる生活へ。